P003 車いすを利用する子どもがアルファガーデンを主体的に楽しむ手立ての提案 ~「アルファガーデン楽しみ方マップ」を用いて~

車いすを利用する子どもがアルファガーデンを主体的に楽しむ手立ての提案 ~「アルファガーデン楽しみ方マップ」を用いて~
〇川尻優1、渕上楓1、吉武佳穂1、美濃伸之1
1 兵庫県立大学大学院 緑環境景観マネジメント研究科

要旨
公園緑地のバリアフリーマップにおいては安全安心が重視される傾向が強い。そのため利用者自身がどのように楽しめるのかについては情報が十分ではないことが多い。そこで、淡路景観園芸学校アルファガーデンを対象に、車いすを利用する子どもの主体的楽しみを支援する新たなバリアフリーマップ「アルファガーデン楽しみ方マップ」を試作した。ここでは、6月から8月にかけての植物の楽しみ方を4つにカテゴリー分けし、それらの分布を示すとともに、移動円滑化や車いすからの視線や手の届く範囲との関連性を考慮に入れ、マップ化を試みた。その結果、楽しみ方の分布は一様でなく、利用者の状況によって案内を工夫できる余地があると考察された。

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この投稿へのコメント

  1. 下村泰史 said on 2021年10月30日 at 1:36 PM

    植物の楽しみも興味深いですが、車いすでの舗装の感覚(リズムや振動など)が大変面白く感じました。五感に注目することでいろいろな発見が促せるかもしれないと思いました。

    • 川尻優,渕上楓,吉武佳穂,美濃伸之 said on 2021年10月30日 at 2:46 PM

      ありがとうございます。作成者一同です。少し困難がある路面も、安全安心に配慮して「おすすめ」から外すのではなく、情報をヒントに楽しみの一つとして選択してもらうことができたら、と作成いたしました。
      また、こうした楽しみを通して、利用者さん自身も、それを見かけた周囲の方も、車いす利用に伴う意識的・無意識的な制限をほぐし、個々の選択に委ねる楽しみや可能性がさらに広がる社会の一助となれるのではないかと考えました。

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